1973年のラスベガス。中西部のギャングからのしあがり、4つのカジノを任されるまでになったエース(ロバート・デ・ニーロ)は、ヒットマンのニッキー(ジョー・ペシ)と二人三脚で首尾よくことを進めてきた。しかし、妖艶なチップ詐欺師のジンジャー(シャロン・ストーン)にエースが惚れて結婚したのが運のツキ。やがて3人は破滅の道をたどっていくことに…。 巨匠マーティン・スコセッシ監督が欲望うごめく夢の街を舞台に、実話を基に映画化した堂々3時間の超大作。スコセッシ監督ならではの斬新な映像美と編集の妙により、滑稽なまでの人間の悲喜こもごもの運命を一気に見入ってしまう。シャロン・ストーンは本作でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞の熱演。(的田也寸志)
大いなる誤訳
なかなか面白い作品ですが、評者はナレーションが多い映画をあまり好まないので標準作と判断します、ロードショウ時からずっと気になっていることが改善されていないので指摘したい、かなり重要な「誤訳」の存在です、 映画の終了ちかく、爆発から生還したデニーロが現在を語るシーンでのこと、1980年代、ラスベガスでは沢山のホテルが改築され、なにがその資金となったのかといえば"Junk Bond"だったとデニーロ自身が語るわけですが、日本語字幕では「不良債券」の文字がロードショウ・VHS・LD、そしてこのDVDまで使用されているのです、日本語吹き替えでは「低格付けハイリスクの債券」と意味に忠実になっており、字幕と吹き替えの刷り合わせが成されずに何度も商品化する販売側の意識の低さは困ったものです、 映画をじっくり見ればお分かりのように、この映画のラストは、80年代の再開発によりラスベガスがギャングの支配する街から、普通の旅行者達が集まるディズニーランドのような健全な観光産業の町に変貌した、でも主人公自身はどうにかノミやで暮してるぜ、という落ちなのです、 それが再開発資金に「不良債券」という字幕が付けられてしまっては、ラスベガスが不況の場所となってしまい、本作が語りたかったことはひっくり返ってしまうわけです、なにしろ90年代以降現在までのラスベガスは日本の旅行番組でも頻繁に取り上げられるようにとても好況な場所なのですから、 このような事例を知ってしまうと、かつてスタンリー・キューブリックが日本語字幕を作った後で、再度、日本語字幕を英訳させて監督自身が再チェックしたことの妥当性を思い知らされます、
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
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