リアルすぎるラブストーリー
綺麗で、汚くて、ものすごくリアルなオムニバス形式の恋愛ストーリー。
日常に感じるとても些細な感情を切りとる作者のセンスや、美しい描写は凄いの一言。
現実にぶつかりながら、ずる賢しさを覚える女性や、
自分との闘いをやめない女性。
たとえ気持ちが擦れてしまっても、
女性の持つまっすぐで健気な部分が、
愛しくてたまらなくなります。
大きな共感とともに、感動を引き起こすリアルすぎるラブストーリーです。
リアルにマーブルな日常
今日、女の人生が結婚という形だけに収束されなくなった。だからといって恋愛そのものが女の生活から消えてしまったわけではない。それぞれの恋に苦しむ女たちの気持ちが彼女たちの日常に即して淡々と、けれどリアルに描かれている。どんなに痛々しい状態であっても、それぞれの幸福というものがきちんと存在するんだね。
上手い、確かに上手いのだが・・・
卓越したイラスト
友情関係の綾を捉える洞察力
計算されつくした物語の構成
上手い、素晴らしいとも思う。しかし何年も経過をしてるにも関わらず、私にとって『Blue』を越える作品を彼女が書いてはいないと考えざるえない。
「はい、恋愛ね」
「ああ、また夢を追う人を設定しちゃう」
「共感を基本とした物語ですか」
彼女の作品の感想は、上記の通りである。
『Blue』における衝撃が強かった故に、彼女の作家能力を期待するが故に、残念に思ってしまうのかもしれない。
「今度こそは、違う一面が見れるかもしれない」毎回と期待するが上手いだけの再生産的な作品にがっかりしてしまう。
すごい、すごい作家ではあるとは思う。しかし、私にとって、ひどく残念な作家でもある。
しっくりくる
わるくはない。そう、わるくはないんだ。けれど決してよくもない自分の生活。 どこで間違えた?振り返ってももう戻れないところまできてしまっている。 ちょっとづつ壊れながら進んでいく。 人に知られたくない。 けれど一人では押しつぶされそうになる不安、孤独、寂しさ,怒り・・・。 誰もが隠し持って生きている。自分だけじゃない。 けれどやりきれない痛みはどうしたらいいのだろう? この本のどこかに必ず自分にしっくりくる場面があると思います。 傷だらけで痛々しい。でも決して暗いわけじゃない。けれど、少し閉じたストーリーだと思います。 私の場合、一途に思いながらも破滅的なホテトル嬢秋代に共感しました。
明日のわたしたちは
魚喃キリコの人間描写力はとても優れていると思う。 漫画なのに、小説を読んでいるようにも感じる。 しかしそこには確かに存在感のある美しい線の絵がある。愛したい。愛されたい。 必要とされたい。 自分のプライドを守りたい。 泣きたい。 泣けない。 みつからない。 理由が欲しい。 笑って、強いふりをしたり弱いふりをしたりして、表現できない自分の感情を他人にぶつけて、助けて欲しくて・・・ 「Strawberry shortcakes」に登場する女の子たちだけでなく、わたしたちもみんな、自分として存在するために必死に毎日を送っているのかもしれない。 みんな自分が生きていられる理由を探しているのかもしれない。 そしてそれが見えても、理想を追ってしまうのかもしれない。 だからとても痛々しくて、たくましくもろくて、寂しいのかもしれない。 ・・・そうやって、生きているから、かわいいのかもしれない。 大げさな動きはないのに、ラストでは少しだけ前に進んでいるような不思議ですてきな漫画。
祥伝社
南瓜とマヨネーズ (フィールコミックスGOLD) 短編集 blue (Feelコミックス) 痛々しいラヴ (Feelコミックス) キャンディーの色は赤。 (Feelコミックス) (Feelコミックス)
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